MCSEは日商簿記検定やFP検定のように「〇級」のようなシンプルな表現がないので、会社の命令で取得される方のように初めからどのMCSE資格を取得するのか決まっていれば単純なのですが、管理人のように受験する科目が決まっていない(4パターンのうち、どのコースにするのか決まっていない人)はどれを選択すべきか悩まれると思います。
そこでおすすめの決め方を2例と、受験前に感じた疑問について紹介いたします。
受験コースの決め方
1.「転職」で取得する場合 → 「これから携わりたい業務の内容であること」
未経験にしても進行形でSEをされている方にしても、これから携わる業務の一端に触れるということは、将来の業務を選ぶ上で強力な判断材料となります。
どの職業を選択しても「話と違う」「こんなはずでは」といったことはありますが、少なくともこれから行う作業がどのような業務か。
という内容を直に経験できれば 「これは楽しい」「これなら耐えられる」位の判断がつくはずです。
2.「就職」で取得する場合 → 「とにかく短時間で取得できるコースにすること」
MCSE取得までは3-4回の試験を通過する必要がありますが、コースによっては「4回受験か、3回受験か。」と分かれることになります。
当然3回受験の方が通過する合計の時間は短いですし、同じ学習コストをかけるのならば、合格率は上がります。
受験前の疑問について
「4回も受験通過できるの?」
4回もあると考えると気が滅入ってしまいます。
そうではないのです。
「総学習時間:160時間の試験が4分割された」と考えた方が建設的です。
最初の試験の知識は、次の試験では忘れていいのです。
マイクロソフト先生の好意です(ただし、受験料は4倍) あと毎回試験結果が試験終了と同時に表示されるので、結果を待ってもやもやすることのないことも魅力の一つです。
「試験問題の難易度に差があるのでは?」
私見ですが、4回の試験内容(70-461, 70-462, 70-463, 70-464)は70-462以降の難易度にそれほど差は感じませんでした。
70-461:SQL Server入門 70-462以降:どれも大差ない このような感じです。
どちらにせよ、行動を開始したら後には引けません。
不退転の覚悟で望むしかありません。
「漠然とした不安」に対して
とにかく勉強です。
やればできます。
入社後の会社(ごく普通の中小企業)でも、全体の10%位は保有していましたので、他の資格と比べて難しい試験ではないです。
私は全くの初心者(SQL Serverって何だ?の段階)から試験勉強しましたが、再受験なしで取得しました。
「この資格どの程度の価値があるの?」
管理人は転職で使用しましたが、転職先の企業がマイクロソフトが取引先である場合、「Silver メンバーシップ」「Gold メンバーシップ」などの認定を受けるために採用される場合があります。
Silver および Gold メンバーシップ獲得のための Microsoft コンピテンシー要件 認定を受けた企業は、かっこいい盾がマイクロソフトから贈られて、主に勲章として受付にかざられます。
多くのお客さんはITリテラシーを求めて来訪しますので、誰でも知っている「マイクロソフト」の看板をちらつかせると絶大な力を発揮するようです。
転職後に人事の方に伺ったところ、開発職未経験の転職者でMCSEを保有しているのは初めてだったらしいので、希少価値と「最低限の学習能力はあるぞ」という意思表示にはなると思います。
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