複数のIT企業から内定をもらった場合の選び方
「部署間のパワーバランス」
会社によっては、下記のようなことが起こったりします。
「開発職で入社したんだけど、やたら営業部の圧力が強くてしんどい。」
「営業部から無茶振りされ続けて地獄。」
「頻繁に仕様変更があるけど、営業部から押し切られてデスマーチが定期的に開催される。」
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
理由のひとつに、「部署間でパワーバランスが異なる。」ということが1つの要因であったりします。
入社後に大変な思いをしないために。
「開発部」「営業部」「企画推進部」「経理・総務部」などなど、会社によってもたくさんの部署があります。
今回は、各部署のパワーバランスを比較するための調査方法についてまとめてみました。
なるはやで確認すべき「パワーバランス」について
■パワーバランスを調べる方法①
人事部「各部署の人数」を聞こう。
とりあえず部署の人数がわからなかったら、「人事部」に聞いてしまうのが一番速いです。
電話して聞いてしまいましょう。
注目すべきは「部署の人数」。
内定取ってれば、「人事部」としては辞退されることを最も恐れますから、だいたいの便宜は図ってくれます。
こちらの方法では、人数は確認できても、実際のパワーバランスについては確認できません。
「営業部」
でも大体、人数に比例します。
「開発部」と「営業部」の人数が1:1くらいであれば危険です。
場合によりますが、それ営業さん多すぎです。
メリット:調査がらく。
デメリット:人数がパワーバランスに直結するとは限らない。
■パワーバランスを調べる方法②
「役員」の出身部署で測る。
社長を含む、役員全員の「出身部署」を知るのも手です。
前に営業畑出身の社長の会社では、「営業職と開発職のボーナスが雲泥の差。」「営業職には寸志(出来高報酬)があるけど、開発職にはそういうの皆無。」ということがありました。
(その会社の内定は辞退しました。)
自分の出身部署に便宜を図るのは当たり前の心理ですよね(逆に、他部署の便宜ばかり図る役員がいたら、それはそれで問題ある)。
この調査も、人事部に聞けば教えてくれると思いますが、役員全員の出身部署を聞き出したら露骨です(完全に不審者)。
なので、会社の歴史を聞きつつ、それとなく
「そういえば○○取締役は何年入社なのですか?」
→ (回答を得たのち、入社後の遍歴を聞き出す)
という風に話を持っていけば自然に聞き出せます。
メリット:これも調査がらく。
デメリット:特にない。話をうまく持っていけないと不信がられる。
■パワーバランスを調べる方法③
「転職サイト」を活用しよう。
こちらは単純に人数の比較ではなくて、「退職者の生の声」が書き込まれていたりします。
ただし、転職サイトには嘘の情報がある場合がありますし、結局のところ、退職者の真の理由についてはヤバすぎて書けなかったりするので、審美眼が求められることは間違いないです。
メリット:直球の有益情報がある(場合による)。
デメリット:そもそも退職者はネガティブな書き込みしかしない。退職者と価値観が異なる場合、許容できる欠点も誇張される場合がある。故に嘘の書き込みがあったりする。
■パワーバランスを調べる方法④
「内定者懇談会」で見る。
だいたい、現場担当社員がわいわい座談会形式で開催してくれると思います。
ここで、営業部と開発部の社員さんが同席していたら、俯瞰で調査してみましょう。
「疲れている社員さんが多い方が厳しい部署」の方が
あと、全体的な雰囲気で、どちらの部署が強いのか「ざっくり」わかります。
声のでかい(発言権が強い)部署の方が優位だと思われます。
メリット:入社後に上司となる人との相性が測れる。
デメリット:かなり主観寄りになる。
あとがき
とりあえず調査方法についてまとめてみました。
近年は景気が良いので、内定を数社貰える学生さんが多いと思います。
1社目は本当に重要です。
後悔のないように入念な調査があるかないかで、今後の数十年の人生を左右します。
ぜひともご確認ください。