なぜ「社会人マナー」を行うのか?
指揮系統を明確にする。
「社会人マナー」はなぜ行われるのでしょうか?
「会社組織」の運営には、基本トップダウンで物事を運ぶ必要がありますから、命令通りの「滞りない」業務遂行が求められます。
そのために、指揮系統を明確にする必要があります。
指揮系統を明確にするには個人の「個性」「意思」は邪魔なので取っておかなければなりません。
具体的な内容としては
・人格否定
・マウンティング
これらを徹底的に行います。
端的に言って、軍隊みたいなものですね。
軍隊であれば「命令違反は全員の危機となる」という業務的な理由があるのですが、いい歳した社会人が、新卒の学生に対して「優位性」を見せつける構図は悲しいものを感じます。
とりあえずやっておく。
「社会人マナー」は必要か?と問われれば
「まあ必要なんだけど、講習受けるべきかは面接でわかるよね?」というのは思います。
そこのところ良く理解していないと、結局「経費のムダ使い」で終わることは明白ですね。
「社会人マナー研修」対策:とにかく「従順」であれ。
『社会人マナー研修』対策
とにかく従順であることです。
具体的には
・逆らわない。
・説明は手短にする。
・否定しない。
ここは必ず踏まえて通します。
端的に言って「かわいげのあるイエスマン」であれば良いということです。
頑張って演じましょう。
「社会人マナー」とかいう社会悪。
代表例:メールマナー
「メールマナー」というものがあります。
テンプレで
○○係長
お疲れ様です。
開発部のビーバーです。
くだくだ
【本当に必要な要件】
以上、お時間ございます際にご確認の程よろしくおねがいします。
—-署名—–
などという書き出しから署名の終わりまで十数行使うのに、実際の要件は1行みたいな不毛なメールマナーを強要される文化がいまだにありますね。
ビーバーの会社も、そこのところはわかってくれてて、別の講習で「メールは極力短く」「メールは端的に」と教えてくれる講師を呼んでくれます。
(ほんと新人研修の担当講師と変わってほしい。)
その「マナー」に意味はあるのか?
残念ながら、『マナー研修』とは時間・経費・労力のあらゆる点で無駄な面が多いです。
マナーとは、現代では「社内社外で、ただマウンティングしたい人間が、相手方の重箱の隅をつつく」ために存在しています。
実際「社会人マナー」が無かったら、会社運営は無秩序な状態となるのでしょうか?
私が思うに、「社会人マナー」とは無価値な行為を、あたかも「価値のある」ように崇める一種の「儀式」のようなものだと思っています。
会社の役員さんは、新卒全員と話すような時間を作ることは難しい面がありますから、「もし新卒のマナーが無かったら」という不安はあると思います。
「社会人マナー研修」とは、そんな不安の隙間を突いて、営業していくわけですね。
もしマナーが必要な場面が来たら、そのイベント直前に研修した方が効果ありますし、合理的ではありますね。
もっとも、その研修は数分でできますし、書面伝達でも何とかなるというのはあります。
実体験
「半可通講師」の登場
ちなみに、ビーバーの会社の『社会人マナー研修』は割と悲しみを感じる講師さんでした。
研修期間中「取引先担当者にメールを送信する」というケーススタディがあったので
「もし先方担当者名の漢字が変換で出てこない場合、どうすべきでしょうか?」という質問を行いました。
それに対して「相手はわかってくれるから、代わりの感じ使えばいいよ」という解答をしてくれました。
ちなみに、実際「変わった漢字名の人」は、漢字違うと気にするという暗黙の認識があります。
まあこういうマナーは「絶対的な正解」が無いので正直何とも言えないところですね。
「間違えやすい苗字」の予備知識
「高橋」さんと「髙橋」さん(電話伝達では「はしごだかの髙橋さん」と呼ばれる)
「渡辺」さんと「渡部」さんと「渡邊」さんと「渡邉」さん(電話伝達では「簡単な方」「部活のぶ」「方のほう。」「口のほう。」などで通される。)
「『社会人マナー研修』は必要ない」が、
とはいえ、どんな商品にも利点はあるので、ここでは『社会人マナー研修』の良い点を紹介します。
理由①「転職を志すと、こんな会社に入るかも」という戒めとなる。
その『社会人マナー研修』を行った常に自尊人丸出しな感じの人は、なんと「研修業者の社長さん」でした。
その研修業者を『転職会議』で見てみると、社員さんの阿鼻叫喚が書き込まれていました。
「安易に転職してしまうと地獄に突入する」ということは、容易に想像はできても実際に体験することは困難です。
この点「期間限定でブラック企業体験できる」という経験は良い経験だったと思います。
(ただし、「ブラック企業」を抜け出して第一が「ブラック企業体験」というのは不毛ではありました。)
理由②「自尊心丸出し人間」対策になる。
プログラマーは基本的に「個人戦」となり、職場で広く接することはあまりありませんが、今後、似たような「自尊心丸出し人間」と会った際にすべき心構えを持つことができました。
あとがき
いかがでしょうか?
うまく行動して、余計な精神的負担は避けるほうが賢明なので、ぜひ「心を無にして」従順で通してみてください。